"排水口詰まりの発生場所と対処法"

キッチンシンクの排水口が詰まっている場合、その発生場所は①排水口、②排水口付近、③排水管の先の汚水マス、④さらにその先の排水管や排水設備、⑤敷地外の下水管、以上5パターンに分類できます。

発生場所①：

排水口

• 排水ネットや網が単純に詰まっているだけで、ネットを交換したり、網を清掃すれば詰まりは解消します。

発生場所②：

排水口付近

• 排水口直下のトラップやジャバラホースに詰まりが発生している場合は、ラバーカップやパイプクリーニングの薬剤を使用して症状が改善する可能性があります。
• 注意点として、もし症状が改善しても詰まりの原因は排水管内部やその先の排水設備に押し流しただけでまだ残っているので、完全には詰まりの原因が除去できていないことは知っていてください。
• ちなみに市販のヌメリとりなどの効果範囲はこのあたりでギリギリ効くかどうかみたいな感じです。

発生場所③：

排水管やその先の汚水マス

• 液体の油をキッチンの排水から分離させて蓄積させるための設備。配管によってはお風呂や洗面所などトイレを除く他の水まわりとも接続していることがあります。
• 屋外の小さなマンホールのような蓋を開けてマス内部に溜まった白い油の塊（めちゃくちゃクサイ！）を取り除けば症状が改善することもありますが、ここに汚れが大量に溜まっている場合、排水管内部にも大量の汚れが溜まっている可能性が高いので、排水管の高圧洗浄などが必要になってきます。
• このマスの接続箇所から庭などの木の根が侵入することにより詰まりが発生することもあります。
• ここで詰まりが発生すると、排水口の水はけが悪くなったり、ゴボゴボと音いたり異臭がするようになります。

発生場所④：

さらにその先の排水管や排水設備

• 非常に重度の排水詰まりです。確認方法は屋外のマンホールのような蓋を複数開けてみて、水が複数箇所で溜まっている場合はこのひどい状態の詰まりの可能性があります。専門業者に早急に詰まり除去の依頼をしましょう。
• あまりにひどい症状まで進行すると設計上はありえないはずなのですが「トイレの汚水がキッチン排水口から溢れ出してくる！」なんてこともあるのでホント早めに対処してください。
• 慌てて悪質な高額請求をする水道に連絡をしてぼったくられないようにだけは気をつけましょう。
• 例として弊社キョウトスイスイでは税込33,000円で解消できる内容が税込5万円以上、10万円以上で請求されてしまう残念なケース。とても多いです。

発生場所⑤：

敷地外の下水管

• これは直接業者に連絡するのではなく、お住まいの地区の水道局に連絡をしましょう。水道局もしくは水道局から依頼された業者が来てくれます。
• この場合は詰まり解消には基本的に費用が発生しないことが多いようです。
• 料金のやり取りがなく施工になることが多いので心配であれば事前に費用発生の有無と分かる範囲内での見積もりをしてもらいましょう。
• 下水管と排水管の接続箇所にワレがあり土砂が溜まった、大雨により下水管内部に大量の土砂が流れ込んだ、敷地外の街路樹の根が敷地外の下水管までのルートを破壊したなどがこの症状の原因に該当します。

"排水口詰まりの症状とその度合い"

キッチンシンクの排水口が詰まっている場合、その発生場所は①排水口、②排水口付近、③排水管の先の汚水マス、④さらにその先の排水管や排水設備、⑤敷地外の下水管、以上5パターンに分類できます。

症例①：

シンクの水がなかなか抜けない、排水口からゴボゴボと音がする。

• 深刻度：重度
• 汚水マスや排水管などで詰まりが発生している可能性が高いです。専門業者による詰まり除去作業が必要です。

症例②：

排水口から水が全く流れない。

• 深刻度：軽〜重度
• 排水ネットや網が原因の誰でも解消できる軽度なものから、専門業者が解消する必要があるほどの重度な内容まで様々です。ご不安な場合は専門業者に解消を依頼しましょう。

症例③：

排水の逆流による床や室内への水漏れ。

• 深刻度：重度
• 油汚れや薬品などを含む汚水が室内に流出しているので早急に専門業者に詰まり除去の依頼をしましょう。床下や階下にまで漏水が広がる恐れもある大変危険な症状です。

"排水口で詰まりが起きる原因"

「私は毎日キッチンや料理道具、食器などすべてピカピカにしているわよ！」という方から、「この前キッチンで水を流したのいつだっけ？」という方まで等しく排水口詰まりの原因が潜んでいます。

原因①：

フライパンや食器類に付着した油汚れ

• 天ぷらをあげた油を排水口に流さないのは当然ですが、それでもフライパンや食器に付着していて洗い流した油は排水管や汚水マスまで流れていきます。
• 水の温度や洗い物前後の水量などで、油が滞留して固まる場所が変わります。
• 定期的にメンテナンスされた汚水マスで洗い流されてきた油が固まるのは正常ですがそこに行くまでに固まってしまうと排水詰まりが発生しやすくなります。

原因②：

食材のカスやヌメリ

• お米や野菜、果物を洗う際や、残飯、カップヌードルの残り汁や吐瀉物などを流し捨てた際にある程度は排水口ネットや網で廃棄物を分離できても、一部が排水管内部に流出してしまうことがあります。これらは時間をかけて静かに排水管内部に重度の詰まりを形成していきます。

原因③：

水に溶けない固形物

• 特に多いのが排水管清掃用のブラシや歯ブラシ、排水口洗浄用タブレットのプラスチックの外装、ペットボトルのキャップなど。
• 特に多いのが排水管清掃用のブラシや歯ブラシ、排水口洗浄用タブレットのプラスチックの外装、ペットボトルのキャップなど。

原因④：

経年劣化

• 排水管やその先の排水設備にどんなにメンテナンスしていても5年から10年程度で今までにあげた①から③までの排水に悪影響を起こすほどの詰まりは蓄積していきます。
• マスの清掃、高圧洗浄などを専門業者に依頼して詰まりを早急に解消しましょう。

原因⑤：

排水管や排水設備の不良

• 排水管はなだらかに流れていく方向に向けて傾斜しています。この傾斜が緩くなったり、逆向きになることで、排水不良を起こすことがあります。
• また、浄化槽やディスポーザーを使用されているご家庭に設置されている特殊な処理槽のメンテナンス不良の可能性があります。
• 特殊な処理槽が設置されているご家庭では定期的なメンテナンスが条例で義務付けられているので基本的には問題を起こすことは少ないのですが、処理層内部のバクテリアへエアーを送るための電源コンセントが抜けているなどのうっかりミスなどによるバクテリアの大量窒息死などもたまに噂で聞くので特にコンセントで給電されている場合はご注意ください。
• これらの設備の初期不良はもってのほかですが、主にメンテナンス不足というよりは排水管や汚水マスが成長した木の根に干渉してしまった場合や埋設部周辺の土砂の流出による局所的な地盤沈下が要因で排水不良を起こすケースが多い印象です。

"排水口詰まりの危険な解消方法"

「私は毎日キッチンや料理道具、食器などすべてピカピカにしているわよ！」という方から、「この前キッチンで水を流したのいつだっけ？」という方まで等しく排水口詰まりの原因が潜んでいます。

危険な方法①：

詰まり解消のために熱湯は絶対に流さないでください。

• 排水管は熱に弱いです。特に詰まっている時に熱湯を流すと熱湯が1箇所に滞留してしまうので、排水管の変形や接合部分が外れるなど危険な症状が発生してしまいます。
• 60℃までのお湯は効果的な場合もありますが、熱湯は絶対にNGです。
• もうホント排水管の気密性が損なわれるような最悪の事態になるとホンマに修理が大変ですし、家財道具なども汚損してしまうリスクがあるのでお願いいたします。

危険な方法②：

パイプクリーナーの大量投入やと投入後の長時間放置はしないでください。

• パイプ内部の汚れが一度に大きく剥離することで排水管を塞ぎ、高確率で詰まりが重症化します。泡が大量に発生する発泡系の薬剤も症状が深刻化してしまいがちです。複数の薬剤を混ぜて使用するのももちろんNGです、時間を置いて別の薬剤を流し込んだとしても排水が詰まっていたら予期せず混ざってしまう危険性があります。

危険な方法③：

詰まりが改善しない状況下で何度もラバーカップを使用しないでください。

• パイプとの接合部から室内に排水が流出してしまう危険性があります。
• 特に小さなお子様や室内でわんちゃんやねこちゃんなどと生活されている方は本当に注意してください。
• 大人は大丈夫かもしれませんが、体の体積が小さい生き物の口に少量でも万が一汚水が入ると本当に大変なことになる可能性があるかもしれないのでやめてください。

危険な方法④：

曖昧な知識でトラップなどの排水パーツを分解しないでください。

• 詰まっていた排水が室内に大量に流出したり、パッキンや樹脂パーツが破損してしまう危険性があります。また、全然関係のない給水系の部品まで破損してしまう可能性もあります。
• また某メーカーの某キッチンは専用パッキンを自社にしか用意していないので、修理不能になるケースがあります。弊社キョウトスイスイでも過去に某メーカーにすらパッキンがないためパワープレーで防水した経験があります。
• 通常防水不能なキッチンは、キッチンごと交換になります。多くの場合換気扇やキッチン上部の戸棚も交換が必要です。キッチンの交換費用はかなり高額になるので本当にやめてください。

危険な方法⑤：

慌てて悪質な高額請求を行う水道業者に依頼しないでください。

• 数少ない優良業者に依頼した時と比較して数万円から数十万円の差額が騙し取られてしまう可能性があります。
• 明朗会系→複数の項目の費用がチリツモで超高額になる恐れあり。
• マグネット→昔から言われていますがどうしても呼ぶ際は注意して！
• 常に割引→割引金額の倍以上、10倍以上はかかったというお声をよく聞きます。
• 作業料金が数百円や数千円しか書いてない→これは最低料金です。明確に騙しにきているので論外です。
• 謎の営業トーク→何の本を読んで影響を受けたのかわかりませんが、悩みに寄り添うというよりも相手をコントロールしてやろうという押し付けがましい考えが透けて見えるので個人的にもキライ。

"シンクの排水口詰まりパーフェクトガイドのまとめ"

いかがでしたでしょうか。ひとえに排水口の詰まりと言ってもこれほど考え尽くさないといけませんし、さらに専門的な知識や技術をもって解決にあたる必要があるのです。
いちから勉強して解消できるようになるまで時間をかけるのも馬鹿らしいので、ぜひ気軽に専門業者に相談をしてみましょう。
水道専門の私もこのウェブサイトやイラスト、写真などをコスト削減のために自分で制作を行っていますが、PC、スマホ、タブレットが故障すれば専門業者に修理してもらいます。
もちろん営業車など絶対に自分で修理したくありません。
もし関西圏にお住まいの方のなかで、身近に安心して依頼できる業者がまだ見つかっていないときは、ぜひ！キョウトスイスイにご相談ください！！
個人の業者なので対応数に限りがありますが、排水口詰まり解消の料金が安くて大変好評ですよ。